広大な敷地を有する国循でロボット電動車いす「PiiMo」を活用することで患者の移動を安全・快適にできるか、スタッフや付き添いの家族の負担を軽減できるかなどを検証していく。
数kmの移動をサポート
「PiiMo」は、WHILL株式会社のパーソナルモビリティ「WHILL」をベースに開発されたロボット電動車いす。障害物を検知した際に減速または停止する機能と先行の機体に自動で追従する機能を搭載している。今回、国循の外来・入院患者を対象に「PiiMo」を提供し、次世代型モビリティの移動支援機能(安全停止機能、追従走行機能)の有効性を検証していく。
国循は大型の病院のため、受付・診察室・X線・CT・MRIなど複数の箇所を移動する場合、患者の移動距離は数kmにおよぶこともあり、「PiiMo」が患者や家族、スタッフへの負担軽減と人手不足解消に貢献すると期待されているようだ。
同研究は12月16日~来年1月31日までの期間のうち4週間程度実施される。
ロボティクス社会の実現へ前進
パナソニックは、今年の6月に高輪ゲートウェイ駅において自律移動する案内ロボット「HOSPI Signage」とロボティックモビリティ1台ずつを用いた実証実験を実施した。翌月には、同駅にて合計3台のロボティックモビリティを使用した実証実験も実施するなど、移動にロボットを活用することの有効性や安全性などの検証を重ねている。
そして、11月より「PiiMo」の販売を開始。
同社は今回の研究を通じ、院内でのロボティックモビリティ活用の有効性を確認するとともに、ほかのロボット技術を導入することでより安全な移動が可能であることを実証できれば、ロボティクス社会の実現に向けて大きく前進するとの考えを示している。
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