同サービスは、同社CEOのジョン・セーヒョン氏がチュニジア出張中にロックダウンに巻き込まれたことをきっかけに開発された。低速な通信環境でも機能するよう「声」を中心としたコミュニケーションに重点を置いているのが特徴だ。もちろん、環境が整っていればHDクオリティーのビデオや音声も利用可能。
簡単に使えるさまざまな機能
同サービスの大きなポイントは、空間内のオープンスペースで自分のアイコンを自由に動かし、話しかけたい相手のアイコンに近づけると会話が始められるということ。また、必要に応じてすぐに画面共有することも可能。この空間では、自分のアイコンに近いアイコンの声は大きく、遠いアイコンの声は小さく聞こえるため、まるで現実空間にいるような体験ができる。これにより、意図的に話しかけるだけでなく、偶然聞こえてきた会話に参加することも可能になるというわけだ。メガホンやマイクを使うと、メンバーの注目を集めたり、場内アナウンスを行ったりもできる。
ほかにも、オープンスペースから離れたロック可能な会議室や、さまざまなインタラクションが可能なサイネージなど便利な機能を実装。ブラウザで動作するためアプリが不要なことと、用途に合わせたスペースを簡単に生成できることも使いやすい理由のひとつだろう。
資金調達で事業を加速
「oVice」β版の導入企業からは「バーチャルオフィスのため、海外勤務の同僚と同じ空間で働き簡単に会話できるのが魅力」などの声が寄せられているようだ。また、最近ではセミナー後の交流会や婚活パーティーなどのイベント、大学など活用シーンを広げているとのこと。そんな同社はこのたび、シードラウンドにてOneCapitalとMIRAISEより総額1億円の資金調達を実施。MIRAISE Partner & CEOである岩田真一氏は「oViceはユニークなUI/UXと、エンジニア起業家ならではの高い技術力により、オンラインでありながらも実オフィスの良さをあわせ持つ画期的なリモートソリューションになっています。」とコメントしている。
今後同社は、積極的な人材採用とともに、リモートワークで勤務する人と実オフィスで勤務する人がまるで同じ空間にいるようなコミュニケーションを取ることが可能な技術開発にも取り組んでいくとのこと。また、外部ツールと連動し、エンゲージメントの計測や空間内の人の移動データなど幅広いデータ収集が可能なプラットフォームとなることを目指したいとしている。
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