将来的には、ユーザーにもっと外に出るよう促す機能を搭載したウェアラブルデバイス開発に結び付く可能性がある。
機械学習手法によりデータを分類
研究チームは機械学習手法を用いて、光センサーから得た波長や周波数のデータを分類できるようにした。気象や時間、温度の異なるさまざまな条件に光センサー搭載のデバイスを配置。約1時間にわたって光データが収集され、屋内サンプル3640件、屋外サンプル1368件のデータが用いられた。
太陽光は紫外線スペクトルになるのに対し、屋内照明は可視スペクトルになる傾向があり、紫外線量の指標となるUVインデクスを見るだけでも、かなりうまく機能するようだ。なお、判別は曇っていても可能だった。
デバイスは既製の部品から制作
研究で使用されたデバイスは、既製の部品で組まれたもの。総コストは約70ドル(約7200円)で、大量生産できればさらに安価に制作可能なようだ。今回制作のデバイスはデータ送信機能を備えていないが、将来的にはBluetooth対応モデルが制作される可能性がある。
光データを記録して屋内外が判別できるウェアラブルデバイスは、運動学や心理学の研究で活用できて、これまで自己報告に頼っていた外出時間をより正確に測定できるようになりそうだ。
参照元:Wearable device may help shine light on health benefits of outdoor lighting/ Penn State News