2つの製品は、ランドスキップの3DCGコンテンツをJOLEDの高精細有機ELディスプレイに投影することで、心地良い空間や集中できる時間を創出する。また、22インチというコンパクトな設計で狭小スペースにも設置しやすく、コロナ禍で需要が増えている個人作業ブースなどでも重宝しそうだ。
どんなものが映し出される?
「Sky Scape」は、飛行機の窓からの眺めをリアルに再現したもの。機体が雲を抜ける様子や朝日から夕焼けへ変わっていく空、街の夜景なども映し出す。ブースの壁に設置するとまるで飛行機内で作業しているかのような体験ができるだろう。「Terra Bonsai」は、自然の美しさを季節の移ろいとともに表現する。シックな額縁フレームに映し出される、開いていく蕾や色づく葉、周囲を舞う蝶などが癒やしの空間を演出するという。
ランドスキップとJOLED
ランドスキップは、「風景の流通」をビジョンに、2000 種類以上の世界の風景を自在に切り替える風景配信サービス「LandSkip」やバーチャルウィンドウ「Window Air」を提供中。また、デジタル空間演出事業においては、プロジェクションマッピングやデジタルサイネージにより新しい風景を生み出している。これまで、ソニーマーケティング株式会社や東日本電信電話株式会社などと連携し、風景コンテンツによる空間演出を手がけてきた実績をもつ。
一方JOLEDは、ソニー株式会社とパナソニック株式会社の有機ELディスプレイの開発部門を統合して2015年に設立された。現在、印刷方式による4K有機ELディスプレイの生産を行い、医療用モニター、プロフェッショナルモニター向けに提供中だ。
このたび開発された2モデルの製品は、両社のノウハウを融合させた比較的導入しやすい空間演出プロダクトと言えるだろう。Techable(テッカブル)でもたびたび取り上げているデジタル窓「Atmoph Window」もそうだが、これからはどこにいても世界の風景や季節感などを身近に感じることができるようになるのかもしれない。
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