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Start Up 宇宙ロボのGITAI社、自律ロボによる宇宙組み立て作業の地上実証に成功

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宇宙ロボのGITAI社、自律ロボによる宇宙組み立て作業の地上実証に成功

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宇宙用作業代替ロボットの開発を行うGITAI Japan株式会社(以下、GITAI)は、開発中の単腕型作業ロボット「S1」による宇宙組み立て作業の地上実証に成功。その動画をYouTubeで公開した。

宇宙開発において注目される「宇宙組み立て」とは?

近年加速する宇宙開発において、「宇宙組み立て(In-Space Assembly)」が注目されているという。これは、打ち上げのサイズに制約がある宇宙で、狭いスペースに収まるパーツから大きな構造物を組み立てるというもの。ロボット技術の活用が期待されている分野だ。

GITAIは今回、単腕型作業ロボット「S1」によって、宇宙組み立て作業を模擬した一連のタスクを地上で遂行することに成功。具体的には、柱状のパーツから架台を立ち上げて、パネル状のパーツの組み付けを行った。太陽光発電システムやアンテナなど、広い面積を持つ構造物の組み立て作業を想定したとのことだ。

今回の実証におけるロボットの動作は自律的で、目標の認識などもリアルタイムに行われた。GITAIはこれまで、スイッチ類操作やケーブル抜き差しといった作業の自律化を行ってきたが、今回はより複雑な作業の自律化が実現している。

国際宇宙ステーション船内での技術実証に向けて前進

過去にTechableでも取り上げた通り、来年には国際宇宙ステーション(ISS)の船内における「S1」の技術実証が予定されている。実施場所となる米Nanoracks社の商用モジュール「Bishop」は今月6日に打ち上げられ、すでにISSへ到着した。

今回、自律的な宇宙組み立て作業の地上実証が成功したことにより、GITAIは今後の宇宙実証に向けて大きく前進。同社は「宇宙での作業コストを100分の1にする」というビジョンを達成すべく、引き続き開発を進めていくとしている。

PR TIMES

(文・早川あさひ)

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