またセーフティードライバーが乗り込んだ自動運転トラックによる配送をルイジアナ州でも展開する。自動運転が米国の配達システムにいよいよ本格的に組み込まれることになる。
累計走行距離は約11万キロ
Walmartは、米パロアルトとカナダ・トロントに拠点を置く自動運転開発のスタートアップGatikと共同で過去18カ月、アーカンソー州で試験を展開してきた。試験では、Gatikが開発したセンサーやソフトウェアを搭載したボックストラックを使い、万一の事態に備えてセーフティドライバーが運転席に乗り込んでいた。試験は物流管理ストアと近くの店舗の間、距離にして2マイル(約3.2キロ)を走行するというもので、これまでの累計走行距離は7万マイル(約11万キロ)にのぼる。この配達を完全無人にするのが来年からの取り組みだ。
自動運転配達が身近なものに
また自動運転トラックを使った配達をルイジアナ州でも展開することにしている。こちらはセーフティドライバーが乗り込むが、アーカンソー州での試験と異なり、スーパーから消費者が商品を回収するピックアップ場所まで運ぶ。ニューオーリンズとメテリーを結ぶルートで、距離は20マイル(約32キロ)。消費者は、日々の食材や日用品が無人自動運転トラックで運ばれてくるシーンを目にすることになり、自動運転配達を身近なものとして実感することになりそうだ。
Walmartは現在、顧客宅への商品配達などでWaymoやCruiseといった自動運転開発会社とも協業していて、今後は完全自動運転を配達エコシステムに一層組み込んでいくことにしている。
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