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スペクティと加賀市、「AIを活用した防災・減災行政の強化に関する連携協定」締結

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「AI x 防災」のソリューションを提供する株式会社Spectee(以下、スペクティ)と石川県加賀市は、「AIを活用した防災・減災行政の強化に関する連携協定」を締結。

両者は今後、同市においてAIなどの技術を活かした防災・減災のためのシステム提供および研究、そのための実証フィールドの提供などに関して連携していく。

「スマートシティ加賀」へ向けて

加賀市は、AIやロボット、ビッグデータなどの先端技術を取り入れ地域課題を解決する安全で便利な社会「スマートシティ加賀」を目指している。これまで、MaaSやドローンの自動運転に必要な市内の3D地図の整備などを推進してきた。

そしてこのたび、AIなどを活用したさまざまな防災技術を有するスペクティと連携したことで、防災・減災に関する取り組みや災害時における対応などの実証を加速していく。

具体的には、スペクティのAIを用いたSNS解析をもとに防災システムの活用と精度の向上を図ることが挙げられている。また、ドローンなどの画像を解析する技術やAIを活用した防災・減災の新たな仕組みの構築などに取り組む構えだ。さらに、上記の取り組みのなかで必要となる実証フィールドの提供も協定の内容に含まれている。

AIでリスクを検知する技術

スペクティについてはTechable(テッカブル)でも何度か取り上げてきた。

2016年に提供を開始した「Spectee」は、SNS上の情報を解析し、災害・事故などのリスクのある情報を契約企業に配信するサービスだ。報道機関での速報収集や企業のリスク情報収集ツールとして多くの企業が導入している。

今年3月には、「Spectee」の機能強化版ともいえる「Spectee Pro」の提供を開始。「Spectee」よりきめ細やかな情報をリアルタイムに収集することができる同サービスは、企業ごとのニーズによりマッチした危機管理情報を配信することができる。

また、2019年には日本気象協会と共同で、SNSや天気カメラなどの映像のAI解析を通じ、防災情報をリアルタイムに提供するサービスの開発に着手。まずは冬季の道路における「路面状態判別技術」の開発を進め、今月から来年8月を目途に福井県内にて実証実験を実施しているところだ。

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