現在はラスベガスやサンフランシスコでテストを行なっていて、ゆくゆくはオンデマンドの配車サービスを提供する。
カスタムAIで安全運転
2014年創業のZooxが6年かけて開発したロボタクシーはキューブ状で、4人乗り。ドアはスライド開閉し、車内には2人掛けのベンチ式座席が対面するように設置されている。運転席はない。自動運転を可能にしているのが、カメラやレーダー、ライダーといったハードウェアと、カスタムAIなどを活用した独自開発のソフトウェアだ。障害物を避けたり、リスクを予測したりしながら安全運転するとしている。
連続16時間走行
車としての機能はというと、最高速度は時速120キロ。133キロワット時のバッテリーを搭載し、連続16時間走行できる。また、四輪操舵が可能で、あらゆる方角に動くことができる。これは、狭いスペースでの方向転換が容易にできることを意味し、都市部においてはかなり重宝する機能だ。
ロボタクシーとしての使用を想定し、アプリなどで乗車をリクエストできるオンデマンドサービスの提供を計画している。また、ゆくゆくは荷物の運搬などにも用途を広げる計画とのこと。
同社は現在私道でテストを行なっていて、今後は当局に申請して承認されれば公道でのテストを行う。実用化までにはもうしばらく時間がかかりそうだが、同社は今年初めにAmazonに買収されていて、その時が来たらAmazon傘下企業として大々的に展開することが予想される。
Zoox
(文・Mizoguchi)