そこで、動きのあるアニメーション動画を使った企業紹介を可能にするサイトCrevo(クレボ)のサービスが、注目されているのをご存知だろうか?
PurpleCow株式会社、代表取締役の柴田憲佑氏に話を聞いた。
Q、このサービスを始めるに至ったきっかけを教えてください。
「2012年9月よりロゴや名刺がコンペ形式で世界中のデザイナーにクラウドソーシングできる「designclue<デザインクルー>」というサイトを運営してきました。2000社ほどの企業にご利用いただきました。
海外のデザイナーと接する中で、ロゴのデザインを依頼してる方々が実はもっと幅の広い物を作れることを知りました。3Dモデリングやインフォグラフィックス、アニメーション動画制作等です。日本では普及していない希少なスキルを持った優れた海外のデザイナーと日本の企業をマッチングできないかと考えるようになりました。
テストマーケティングを行い、市場の状況と顕在的なニーズから、アニメーション動画に特化したクラウドソーシングとして事業を立ち上げることを決めました。」
Q、御社サイトには、世界中のトップクリエイターがいる話題の米国サイト『Dribbble』に登録している方々がいらっしゃいますね。
「designclueには80ヶ国4,000名のデザイナーが登録しており、世界中のデザイナーと繋がるネットワークをすでに持っています。
その中の多くのクリエイターとは友達のような関係を築いています。日本に来る際にはオフィスに遊びに来てくれたりします。今回の事業を始めるに当たって、designclueのデザイナーにアニメーション動画の制作できるクリエイターを募集したところ、他のクリエイターなどにも知らせてくれ、1,000名を超えるクリエイターから事前登録がありました。
実際には選考を行い内200名がCrevoに正式に登録しています。すべて把握出来ているわけではありませんが、Dribbbleのクリエイターは30名ほどいると思います。」
Q、例えば、ヘアサロンの広告を作りたいクライアントが居たとします。登録から納品までの流れ、日数、料金体系などを教えてください。
「最安はエコノミープランで80秒以内の動画で18万円で制作できます。お問い合わせいただいたお客様には、まずはセールスが伺います。Crevoのサービスをご理解いただき、ご依頼いただけるということになりましたら、料金プランを選んでいただきます。
スタンダードプランの場合は、実際にディレクターがご訪問し、ヒアリングを行います。伺った内容から絵コンテを作っていきます。
それを元に、ディスカッションを行い、内容が確定すると次にグラフィック制作に入ります。そして、ナレーション・BGM、アニメーション作成と続きます。実際にご依頼いただいてから納品まで約45日間ほどで制作しております。
単に動画を作るだけではなく、お客様の課題を解決するための動画を作るということを重視しています。お客様は動画を作りたいのではなく、売上を増やしたい、インストールを増やしたいというのが本質としてあると思っています。それを実現する手段が動画であると思っています。」
Q、そこで、「Dribbbleに登録しているクリエイターにお願いしたい」と指定した場合、60秒の広告用動画の制作で予算はどのぐらいになりますか?
「各クリエイターが仕事を受ける料金プランを設定しております。
優れたクリエイターでも居住地や国籍により、安くクオリティーの高い方は多くいます。全体感から、プレミアムプランをご利用いただければ、Dribbbleのデザイナーに発注することができます。通常の制作会社に依頼するよりも安い訳ですから絶対お得ですよ。」
5、御社の今後のビジョンを教えてください。
「1社1つ動画を持つ時代を作っていきたいと思っています。」
30秒の動画から人気に火がつくことも多い最近の動画事情。顧客に分かりやすくPRするのに最適なこの制作サービスに、期待したい。
Crevo(クレボ)
(Writer: Saera Jin)