搭載するソーラーパネルで1日に72キロ走行分の電力を賄うことができるというもので、充電の手間を省くことができる。
航続距離は約1610キロ
カリフォルニア拠点のスタートアップAptera Motorsの初製品となるEV「Aptera」は、従来の車のイメージとは異なるデザインだ。前2輪、後ろ1輪の3輪車で、ボディはかなりの流線型。2人乗り仕様となっている。空気抵抗を極限まで抑えているデザインは飛行機やレーシングカーを思わせるが、なんと言ってもApteraの最大の特徴はソーラーパネルを搭載していること。面積3平方メートルに180枚のソーラーパネルを搭載し、太陽光を受けて発電する。
同社によると、パネルでは1日に72キロ走行分の電力を発電できる。つまり職場や買い物に行くくらいの使用であれば、太陽光だけで移動できることになり、充電は不要だ。
最高速度は時速177キロ
しかもApteraのフル充電時の航続距離は約1610キロと驚異的。これを支えているのが、カーボンファイバーやケプラーといった軽量素材の採用。これらは軽量ながら丈夫という特徴があり、鉄鋼を上回る強度も確保しているとのこと。また、前述したように流線型のデザインも特徴で、これにより抵抗係数を0.13に抑えた。一般的に抵抗係数0.3以下だと優秀な部類とされる。
走行面の性能はというと、停止している状態から時速97キロに達するまでわずか3.5秒しかかからず、最高速度は時速177キロとなっている。
パワートレインやバッテリーは複数のオプションが用意されていて、それによって価格は異なるが、来年生産が始まるスペシャルエディションの「Paradigm」と「Paradigm+」は2万5900ドル〜4万6900ドル(約270万〜490万円)。現在、100ドル(約1万円)のデポジットで予約を受け付けている。
Aptera Motors