一度、旅行や出張などで日本から出てみると痛感するが、海外での共通語は、必然的に英語になる。「思うように英語が出てこない」「なぜ、学生時代にもっと勉強しなかったのか」と後悔しても後の祭り。英語を通じて、外国人同士がなんとか意思を疎通し合うというシチュエーションに、苦い思いをした人も少なくないはずだ。

グローバル化が叫ばれる今、外国語を学ぶということは、これまで以上に必要になってくるが、外国語学習に一役買ってくれそうなツールが「Busuu」である。PC、モバイル、タブレットの各デバイスに対応している「Busuu」は、英語に留まらず、スペイン語やフランス語を含む12の言語を学習することができる。

言語学習ツールを提供するWebサイトは、「Mango Languages」や「TellMeMore」など、先行する競合他社がいるものの、この「Busuu」のユニークなところは、ユーザーは誰でも、教える側と教えられる側の両方になれる点だ。動画でネイティブスピーカーと会話をしたり、学習中の言語スキルを実践するソーシャルネットワークの場として活用することができる。同社で売り上げを伸ばしている、ビジネス英語、ビジネススペイン語の分野では、専門的なシチュエーションに対応するための典型的な言い回しなどを学習できるようになっており、今後数ヶ月以内に、他言語のバージョンもリリースする予定だ。

世界中で1日4万人ペースで新規ユーザーが増加し、現在200カ国以上から2500万人の利用者を抱える同社のサービスでは、「Lastminute.com」設立者のBrent Hoberman氏をアドバイザーに加え、右肩上がりの成長展開を今後も維持していく展望を持っているようだ。

Busuu