災害時のライフラインとしての存在へ
SkyDriveは今回の「災害物流訓練」において、同社の産業用ドローン「カーゴドローン」を活用した。孤立集落への物資運搬を想定した訓練の内容は、豊田市の逢妻運動広場において定められた2地点の間を往復し、500mlの飲料水24本を運搬するというもの。「カーゴドローン」の特徴としては、GPS座標を用いた完全自動飛行や30kg以上の積載量などが挙げられる。また、着陸箇所が限定される場所においても、正確な垂直離着陸が可能だ。
こうした特徴を持つ「カーゴドローン」を活用した物資運搬は、陸路での物資運搬が困難となる可能性がある孤立集落において、大きな支えとなるのではないだろうか。
SkyDriveは、愛知県や豊田市と連携しながら、災害時の活用も想定してドローン開発を行っていくとしている。
SkyDriveによるこれまでの取り組み
有志団体CARTIVATORのメンバーを中心とするSkyDriveは、「空飛ぶクルマ」こと「電動垂直離着陸型無操縦者航空機(eVTOL)」の社会実装を目指し、2018年7月に設立。以来、空飛ぶクルマの屋外飛行試験や、有人試験機SD-03の公開飛行試験などの実績を重ねてきた。今年6月の時点で、協賛スポンサーの数が100社に至っている。
そんな同社は、「空飛ぶクルマ」の開発で培ったノウハウを活かして産業用ドローンを開発。今年8月には神戸市灘区の六甲山エリアにて、ドローン活用の配送サービス実用化に向けた実証実験を実施している。
PR TIMES