人工衛星を活用した世界初の漁場予測サービス
研究の背景には、高齢化により経験豊かな漁業者が不足し、漁場予測が困難になっている現状があるようだ。気象衛星や観測船による測定データや、海水温や塩分濃度などの海況データから、一定範囲の漁場を見定めることはできる。しかし、肝心の魚群を探り当てる技術は、漁業者の経験と勘によってまかなわれる部分も多い。
そこで、より精度の高い漁場予測を実現するために3社が模索しているのが、アクセルスペースの高解像度人工衛星による画像解析を元にした現象特定技術だ。
宮崎県沿海で共同研究を実施
共同研究は宮崎県の日向灘沿海で実施。予測結果を客観的に評価するため、地元の水産試験場にも協力を仰ぐ。
仕組みは、アクセルスペースの人工衛星が観測した海域表面データを、従来の気象衛星によるデータと照合・比較し、より予測精度を高めるものだ。
予測検討には、オーシャンアイズが提供する水温や潮流などの海況データのほか、京セラの画像センシング技術に基づく地上・衛生間のデータ取得技術も活用されるという。
3社は、人工衛星を用いた高精度漁場予測の実用化を見据えて、今後も研究を続けていくとしている。
PR TIMES(株式会社オーシャンアイズ)
PR TIMES(株式会社アクセルスペース)
(文・九条ハル)