スマートフォンやPC、タブレットからバーチャル空間に展示された作品をVRで鑑賞したり、画家による解説動画を視聴したり、作品を購入したりと実際の美術館に赴くことなくアート作品に触れられる次世代の美術館となっている。
自分だけの美術館
「In ART」は、入場無料で誰もが気軽に美術作品に触れることができる美術館。「美術館に行きたいが密をさけたい」「増加するおうち時間を充実させたい」といった人にぴったりの場所だろう。手持ちのデバイスからアクセスするだけで美術作品を鑑賞できるので、まるで美術館を貸し切ったような気分になれるかもしれない。気になった作品の解説動画を見ることで、より作品への理解を深めることもできる。
また、気に入った作品をミュージアムショップで購入することも可能で、個展さながらの体験ができるだろう。
バーチャル空間での展示のため、作品を飾る空間が自由に演出されているのも見どころだ。
第1弾開催中! 第2弾も決定
「In ART」の第1弾は、大森慶宣氏の個展「KIZAMU」。12月1日~来年1月6日まで開催予定だ。大森氏は、「線」をテーマに創作活動を続けるアーティスト。独自に編み出した一本の線で一気に描くワンストローク技法をもとにした、スタイルにとらわれない自由な発想の作品が特徴だ。
大作品をバーチャルミュージアム内に16点、小作品をミュージアムショップ内に約30点展示している。そのなかで最もシンプルでありながら強い力のようなものが感じられる『Black rhythm』は特に印象的だった。
また、第2弾として、点描アーティストのバナナヤマモト氏の個展開催が来春に予定されているとのことだ。
新型コロナウイルスの感染拡大以降、岡本太郎美術館がバーチャルミュージアムをオープンしたり、バーチャル東京国立博物館がオープンしたりと、ミュージアムのあり方に変化が見られる。こういったバーチャルミュージアムは、これまでアートに関心のなかった層にもアプローチできるとともに、アーティストの活動をサポートするものとなりそうだ。
PR TIMES