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Enterprise OKIが京大などと共同で行う「睡眠改善ソリューション」の実証実験とは?

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OKIが京大などと共同で行う「睡眠改善ソリューション」の実証実験とは?

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沖電気工業株式会社(以下、OKI)は、国立大学法人京都大学(以下、京都大学)および株式会社ヘルステック研究所(以下、ヘルステック研究所)と協働。睡眠改善ソリューションに関する実証実験を、先月上旬から開始している。

同実験は、睡眠の問題を抱えた働く世代を対象としたもの。睡眠の改善を促すメッセージをスマートフォンアプリ経由で送り、その効果を確かめる。

パーソナライズされたメッセージの効果を検証

OKIは、行動科学の考え方に基づき、人の意識や行動に変化をもたらす「行動変容システム」を開発してきた。このシステムには、対象者の特徴・状況に応じたリアルタイムの情報通知を行う「プロンプト技術」が用いられている。

同社は今回、京都大学が睡眠医学の知見に基づいて作成した「不眠症改善に適した介入ルール」をデータベース化。加えて、ヘルステック研究所が手がけるスマートフォンアプリに前述のプロンプト技術を搭載し、睡眠改善ソリューションを開発した。同アプリでは、一般的な健康アドバイスと異なり、個人の状況に合わせたメッセージを配信。これにより、メッセージへの受容性を高めて継続的な利用を促すという。

今回の実証実験では、パーソナライズされたメッセージによる睡眠改善の効果を医学的に検証。まずは、実験対象者を無作為にアプリ使用グループ(以下、介入群)と不使用グループ(以下、非介入群)に分ける。介入群の被検者に対しては、睡眠を改善するためのメッセージを送り、行動変容を促す。一方、非介入群は従前の生活習慣を継続。そして、スクリーニングツール「不眠重症度質問票(ISI:Insomnia Severity Index)」における両グループの回答の変化を比較していく。

実験対象者として想定するのは、日勤帯で働き、睡眠に関して悩みを抱える20歳以上の男女。年内に120名の希望者を募り、来年3月まで実験を行った上で効果を検証する。

OKIのWebサイトも要チェック!

睡眠不足が積み重なる「睡眠負債」は、さまざまな疾病リスクを高めるものとして問題となっている。このような状況などを受け、今回の睡眠改善ソリューションが開発された。OKIの公式Webサイトでは、ソリューションの詳しい紹介に加えてインタビュー記事なども公開されているため、興味のある方はぜひチェックしていただきたい。

OKIは、健康的な生活習慣の定着を目的とした行動変容サービスの実用化を進めている。同社の取り組みには今後も要注目だ。

PR TIMES

(文・早川あさひ)

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