約3ヶ月間の募集期間中に9ヶ国から合計145作品が集まり、審査の結果25作品がファイナリストとして選出された。
12月17日に「NEWVIEW AWARDS 2020」のグランプリや各賞受賞者を発表し、授賞式を行う予定とのこと。なお、今回から株式会社サンリオエンターテイメントが運営するサンリオピューロランドとsychic VR Labが共催しているARアワード「Digital KAWAII Award in Sanrio Puroland」と連動した賞「Sanrio Puroland PRIZE」が追加されている。
今年からARも追加
「NEWVIEW AWARDS」は、ファッション・カルチャー・アート分野のXRコンテンツを募るアワード。3度目を迎える今回はVRにくわえARコンテンツも対象とし「超体験をデザインせよ」というテーマのもと作品を募集した。なお、ファイナリスト作品のうち7作品がARコンテンツだ。同アワードには、Psychic VR Labが主催する次世代アーティストの発掘・育成のためのプログラム「NEWVIEW SCHOOL」の学生による作品や、「NEWVIEW SCHOOL」がデジタルハリウッドと連携し展開した特別講義の成果として制作された作品なども応募されている。
今回のエントリー作品には、ポスト・リアリティ(新しい現実)や体験への渇望と探求を感じさせる作品が多かったという。ファイナリスト作品には、アートやパフォーマンス、ストーリーテリングの手法のアップデートに挑んだ作品や知覚や身体性のハックを試みた作品など野心的なアプローチの作品が選出されている。
ARコンテンツ
では、ファイナリスト作品を一部紹介しよう。まずは、今回から追加されたARコンテンツから。『GABBER AR for STYLY』は、オランダ発祥のハードコアテクノである「GABBER」を踊るカラフルな人がたのARが街中に登場する作品。当然踊り出したくなる衝動を代わりに実行してくれるとか。制作者によると「ARを使って本気でふざけたことをやろうとしてUIを使って制作した」とのことだ。
『Time flies like an arrow』は、フォトグラメトリーを使ったARで思い出の風景などを現実風景に出現させる。例えば、子どもの寝顔に赤ちゃんの頃の寝顔を重ねて成長を感じることができる作品だ。
ARコンテンツのファイナリスト作品で唯一海外(オランダ)からのエントリー作品である『World Collider』は、AR技術を使い、虚構と現実、都市と郊外、近代と現在というような異なる世界を融合させるというもの。今回は東洋と西洋の融合にフォーカス。東京のビルの看板や宝くじ売り場などのARが西洋の街のいたるところに出現し、違和感とともにユーモアを感じる作品となっている。
VRコンテンツ
ファイナリスト作品のVRコンテンツは18作品。『Birds of a Scape』は、夜空を再現したVR空間で、鳥となったプレイヤーが仲間を呼んだり星空をつけたりしながら、プレイヤーによって変わる音楽・景色を楽しむインタラクティブなストーリーテリングを試みた作品だ。VRで楽しんだ絶景と音楽は、AR作品『Birds of a Scape AR』でリアルの世界にも持ち込むことができるという。
『宇宙人の東京観光』は、宇宙人と一緒に東京観光しようというもの。一緒に行動する宇宙人の建物や乗り物などを立体コピペするなどのユニークな行動にも注目だ。
台湾からエントリーした『SAKEA』という作品名は、「貞子」と「IKEA」を組み合わせたという。IKEAリビングファニチャーストアをVRショッピングのテーマにし、照明をグリーンにして不気味なショッピングモールを完成させている。
これらのファイナリスト作品は、開業1周年を迎えた渋谷PARCOで開催中のXRを活用したデジタルアートの祭典「SHIBUYA XR SHOWCASE ART MONTH」にて、12月12日より「NEWVIEW EXHIBITION 2020 -Post Reality-」として展示される予定。
また、バーチャル上で展開されるバーチャルエキシビジョン「NEWVIEW EXHIBITION 2020」もあり、いつでもどこからでも作品を見ることができる。
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