その名は「ZA」。舞台を意味する「座」を由来とするこの劇場は、数百年の歴史を持つ演劇を身近なものにするとともに、新時代における演劇の可能性を模索していく。
「ZA」が送る、未来の演劇
「ZA」の特徴は、サブスク型のサービスではないということだ。ユーザーは「いまその時しか見れない」舞台をスマートフォンやPCなどから観劇するという仕組み。自分のスマートフォンなどの画面が世界にひとつだけのステージに変わるという体験が待っているようだ。「世界にひとつだけ」といっても、その演劇を観ている人は世界中にいる。そこで「交流機能」を使えば同じ演劇を観ている人たちとの体験の共有が可能となるようだ。
また、観客と演者とのインタラクティブなやり取りも特徴。スクリーンの舞台装置化により、演者が観客に対しリアクションしたり、物語の中身を観客が選択したりという新しい観劇体験が実現する。
そのほか、国境と言語を越える演劇や町中を移動する演劇、生活に溶け込む演劇、劇場と劇場をつなぐ演劇など、「ZA」は未来の演劇のかたちを創り上げていくとのことだ。
こけら落とし公演はフルリモート劇団!
「ZA」のこけら落とし公演は、緊急事態宣言直後の2020年4月9日に結成し、「NO密で濃密なひとときを」をテーマに稽古から上演まで一度も会わずに活動するフルリモートの「劇団ノーミーツ」による『それでも笑えれば』に決定。同作は、「選択」の連続である人生のなかで、お笑い芸人になることを選択した主人公が憧れの舞台に立てると思った矢先、舞台自体がなくなるという状況に陥り、この先どんな「選択」をしていくのか……という「選択」をテーマとした作品とのこと。
同公演に集まった観客も作品テーマである「選択」をすることになるようだ。先述の「物語の中身を観客が選択する」という試みが実施されるのだろう。
公演日は12月26日~12月30日の28日を除く4日間。各種チケットは「ZA」にて発売されるとのこと。
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