日本国内のほぼ全種(約9万種)の動植物に対応する生物名前判定AIを備えた同アプリを活用し、地球温暖化による生き物の分布の変化などを記録することで、地球温暖化の影響を検証するとともに地球温暖化に対するヒトの行動変容を促していく。
ゲーム感覚で生態系を学ぶ
「Biome」は、スマートフォンカメラで撮影した生き物が何であるかを瞬時に判別し、コレクションできるアプリ。AIを活用し撮影場所や時期、かたちなどから確度の高い判別を行うという。同アプリには、生き物の位置がわかる「マップ」や情報を共有する「SNS」、テーマに沿って生き物を見つける「クエスト」など、生き物の観察を身近に、そして楽しくしてくれるような機能が備わっている。
同社は、「JR東日本スタートアッププログラム2019」において「審査員特別賞」を受賞し、JR3社と連携した国内最大級のいきもの調査「バイオームランド」を実施。
また、大阪府立環境農林水産総合研究所と連携し、大阪府内を対象とした観察クエスト「在来種 VS 外来種 おおさかはどっちが多い?」を配信したり、「おおさか生物多様性リンク」に参加したりと同アプリを用いてさまざまな取り組みに参画している。
ちなみに、Techable(テッカブル)では、同社代表の藤木庄五郎氏にインタビューを行っているので、そちらもぜひ読んでみてほしい。
25のクエストを用意!
このたび同アプリが環境省主催の全国一斉「気候変動いきもの大調査(冬編)」に活用される。この調査で対象となるのは、地球温暖化の影響で生息地が変化している可能性がある生き物たち。対象の生き物を観察・記録・共有することで地球温暖化の影響を明らかにし、分析結果を国民に示したうえで、改めて地球温暖化に対するアクションを考えなおしてもらおうというのが狙いだ。
ユーザーは「調査クエスト」と「啓発クエスト」という2つのクエスト(全25個)に挑戦する。
「調査クエスト」では、対象の生き物を見つけ、課題のクリアを目指す。ユーザーが集めたデータと過去のデータを比較し、地球温暖化の影響を調査していくとのこと。「啓発クエスト」は、エコな生態をもつ生き物から人間が実行したほうがいいと思う行動などを学ぶというコンセプトのクエストだ。各クエストをクリアするとバッヂを獲得でき、賞品に応募することができる。
調査は11月28日~2021年1月31日まで実施され、分析の結果発表は3月末頃の予定だ。
PR TIMES