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無人航空機開発EHangが韓国でテストフライト実施、観光や消防分野の需要を開拓へ

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近年、陸上交通の代わりに航空機を使うエアモビリティの開発・実用化が進められている。ドローン配達や空飛ぶタクシーなどがその例だ。

世界のさまざまなメーカーが自律的に飛行する航空機の開発を手掛けている中で、この分野で先端をいく中国のEHangがこのほど韓国でテストフライトを実施した。輸送、観光、緊急医療分野での実用化につなげたい考えだ。

用途を変えてテスト

EHangは、自社開発した2人乗りの無人航空機「EHang 216」を使って、韓国のソウル、大邱、済州島の3都市でテストフライトを実施した。フライトに先立ち、同社は韓国国土交通部から無人航空機の特別耐空証明を取得した。

今回の3つのフライトは、あえてそれぞれに用途を異なるものにしている。まずソウルでのフライトは空飛ぶタクシーとしての活用を想定し、金融機関やメディアなどのオフィスが立ち並ぶ汝矣島の上空を飛んだ。

それから大邱では消防・医療機器の輸送フライトを、済州島では観光フライトを実施した。

航続時間は21分

EHangのフライトテストは、2023〜2025年までに無人航空機の商業化を目指す韓国国土交通部のプロジェクトの一環。今回の3つのフライトはいずれも成功し、EHangは「実用的なユースケースを証明し、未来の無人航空機オペレーションに向けた初のステップとなった」としている。

EHang 216は16のローターを搭載し、最高速度は時速130キロ。フル充電での飛行タイムは21分だ。大量・長距離輸送はできないが、交通渋滞が日常茶飯事となっている都市部においては特に迅速かつピンポイントの輸送手段となり得る。

EHangは韓国以外に米国や欧州、そしてお膝元の中国でもテストフライトを実施している。無人航空機で移動したり物を運んだりする光景が日常になる日はそう遠くないのかもしれない。

EHang

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