クラウドストレージはさまざまなデバイスから、そしてあらゆる場所からアクセスでき、容易に容量も増やせるメリットがある。その一方でデータ漏洩のリスクと常に隣り合わせだ。そうした悩みに応えるツールが登場した。自宅に設置できるパーソナルクラウドの「Amber X」だ。
どこからでもアクセス可能
Amber XはMac Miniのような形状で、500GBのストレージ容量を備える。端末と連携させてデータを保存するのは一般のSSDと同じだが、Amber Xの最大の特徴はEthernetもしくはWi-Fiでネットワークにつなげることでクラウドストレージとなること。たとえば、スマホで撮った写真やビデオをAmber Xにワイヤレスで送信して保存し、そうしたコンテンツにPCからアクセスするといった使い方ができる。つまり、大手サービスが提供しているクラウドストレージと同様、端末や場所を問わずに利用できる。
手軽にデータを移せるので、スマホのデータ容量を常に確保できる。Amber Xはまた、USB 3.1や HDMI 2.0、SDカードスロットも備え、直にデータをストレージに移すことも可能だ。
利用者を限定し安全確保
しかしAmber Xの最大のセールスポイントは、Amber Xそのものを自宅に置き、利用者を自分自身もしくは家族など親しい人に限定できることだろう。不特定多数の人が使用するサービスはリスクを覚悟しなければならないが、Amber Xの場合、そうしたリスクとは無縁になる。もちろんデータ暗号化にも対応する。
そのほか、自分が所有するクラウドストレージなので使用料が発生しないのもメリットだ。
機密情報を扱うことが多い人にとって、最も信頼できるデータ保存手法となりそうなAmber Xは現在、クラウドファンディングサイトInddiegogoで資金調達を展開していて、記事執筆時点の出資額は129ドル(約1万4000円)〜。出資は12月9日まで受け付け、来年2月の発送を予定している。
Amber X/Inddiegogo