2020年11月に630万ドルを調達し、年間8000台の製造を行う工場の建設に挑む。
アプリを中心としたスマートな乗車体験
Scorpio Electricが開発する電動バイクは「スマート」な機能が特徴だ。電力消費を効率化する仕組みにより、ガソリンを使用したときに比べ、エネルギー消費が3分の1になるという。二酸化炭素排出量はゼロであり、環境性能が高い。電動バイクの状況はアプリで管理される。バッテリーの使用状況や、走行履歴の分析機能が搭載された。また、充電ステーションの検索や、盗難防止の仕組みもあり、必要に応じて通知を受け取るなどの利用方法が考えられる。
電動バイクに使われるパーツが少なく抑えられているので、通常のバイクと比較して、メンテナンスにかかる費用が半分以下に削減できるという利点もある。
同社は、人工知能やデータ分析の技術を適用し、さらなる効率化を目指すというビジョンを示している。
巨大な東南アジアのバイク市場を狙う
シンガポールで創業されたScorpio Electricは、東南アジアの市場を狙う。同社によると、東南アジアでは毎年1500万台のバイクが販売され、巨大なマーケットを形成してきた。年齢構成の若い地域でもあるため、バイク市場の堅調さが期待される。同社は2018年に150万ドルを調達したのに加え、2020年11月には630万ドルの資金を加えた。今後は、国際規格に準拠した品質保証を進めるのと同時に、年間8000台の電動バイクを製造する工場の建設を進める見込みとなっている。
Scorpio Electric