両社は2019年から同システムの共同実証実験を実施しており、認識精度95%以上を実現。このたび正式採用し、地上波の報道番組などで活用される見込みだ。
人員削減にも成功!
「もじぱ」は、ソニービジネスソリューションのAI音声認識システムとTBSの字幕システムを連携し、音声からリアルタイムに字幕を自動生成するシステム。2019年10月に開始した実証実験では、即時性が求められるニュース番組の字幕生成に関する検証を行い、音声認識の精度95%以上を実現。また、従来1時間未満の番組では3人程度必要だった字幕起こしの人員を1人に削減することに成功した。
この結果から、放送局におけるワークフロー改善に効果が高いと判断され、正式採用に至ったようだ。
まずは報道番組から
「もじぱ」が音声からリアルタイムで自動生成した字幕は一旦ディスプレイに表示される。担当者はそれを確認し、必要に応じて内容を微調整するだけで、番組に字幕を付けることが可能だ。実証実験でもそうだが、現段階では報道番組での活用を想定。報道番組特有の時事用語や人名などを事前に登録することで字幕として生成できるようになるとのこと。
今後は、バラエティー番組のような複数の話者がいる番組でもスムーズに字幕起こしができる仕組みを取り入れ、報道番組以外の放送での活用を視野に入れているようだ。
なお、2020年11月18日からオンライン開催される「2020年国際放送機器展(Inter BEE 2020)」のソニー特設サイトにて、「もじぱ」のオンラインセミナーを開催予定とのこと。
PR TIMES