同実験は、「EMot」をダウンロードした人なら誰でも無料で参加できることと、域内の各種施設と連携したクーポンなどの配布が特徴。
これにより、郊外住宅エリアにおけるオンデマンド交通の需要やクーポンなどのインセンティブを活用した「E-バス」のオフピーク利用促進効果などを検証する。
アプリで配車リクエスト
同実験では、町田市山崎町周辺を対象エリアとし、オンデマンド交通「E-バス」の運行を実施。エリア内にミーティングポイントとよばれる乗降場所を19か所設置し、ユーザーは任意のポイントで乗ったり降りたりできる。「EMot」の 配車リクエスト画面で乗降する場所をあらかじめ選択し、配車リクエストをするとミーティングポイントに車が到着するという流れだ。
同じ日時に同じ方向へ向かう人との相乗りとなり、運行ルートはリクエストされたミーティングポイントにより変動するとのこと。
同アプリは2020年11月10日にアップデートされたばかりで、「E-バス」と路線バス・鉄道を乗り継ぐ際に便利な複合経路検索機能などが向上したようだ。
ちなみに、路線バスのバス停付近に設けられたミーティングポイントがあり、乗り継ぎが便利なポイントが存在する。
地域との連携も
地域との連携施策として、医療・福祉施設であるグランハート町田の一部テナントの受付で「E-バス」の代理予約をするサービスを計画中。同社は、実証運行中に各診療所・薬局などでも代理予約のサービスを展開したいとしている。このサービスにより、スマートフォンアプリを持っていない人でも「E-バス」を利用することができるだろう。
また、「スーパー三徳」の町田山崎店と町田北店の協力により、オフピーク時間帯の「E-バス」利用者に両店舗で使える割引券が提供されるようだ。これにより、インセンティブによるオフピーク時の利用促進効果を検証していく。
なお、町田市は「令和2年度『スマートモビリティチャレンジ』の実証地域」に選定されており、同実験でのインセンティブ付与効果の検証は、経済産業省「地域新MaaS創出推進事業」の「先進パイロット地域」における取り組みとして選定されたものだ。
PR TIMES