機械学習を駆使し、自動運転の実現を目指す
Pony.aiは、自動運転技術を開発する中国企業として注目されてきた。その技術はカメラやセンサーといったハードウェアに加え、人工知能を駆使したソフトウェア技術が含まれる。機械学習や深層学習を使い、周囲の環境を認識したり、走行経路を決めたりすることが可能だ。米国や中国で試行運転を行っており、高速道路や市街地で、複雑な走行が求められる状況にも対応できるよう目指している。
同社の技術は乗用車から長距離トラックまで応用できるのが強みと言える。また、電気自動車を用い、レベル4と呼ばれる自動運転技術で乗客を搬送するロボ・タクシーを実現するビジョンもある。
トヨタからも出資を受けたユニコーン企業
2016年に創業された同社は、2019年にトヨタ自動車から4億ドルの資金を調達した。自動運転技術の開発やモビリティサービスの提供に向けた戦略的な提携とされる。さらに、2020年11月には既存の投資家等から追加で2億6700万ドルの出資を受けた。その評価額は53億ドルに及び、ユニコーン企業として期待されるようになった。
多額の資金調達を受け、製品開発や試行運転の拡大が見込まれる。自動運転業界に求められるのは、小規模な導入から、より大規模なシステムで安定性・信頼性を確保できる点になってきた。深刻な事故を避けながら、実用性を高める取り組みが求められている。
Pony.ai