そこで凸版印刷株式会社は、イベント会場と高尾山を5G回線でつなぎ、高尾山の山頂に設置した分身ロボットを遠隔操作する実証実験を実施する。
なお、同実験は東京都環境局「5Gの本格的な普及を見据えた自然公園での活用手法検討調査委託」の一環であり、東京都環境局ブースにて実施予定だ。
遠隔体験ソリューションの誕生
同社は2016年より、東京大学暦本研究室と共同で遠隔体験技術「IoA仮想テレポーテーション」の研究・開発を進めてきた。「IoA」とは「Internet of Abilities=能力のネットワーク」の略で、人間とテクノロジー・AIが一体化し、時間や空間の制約を超えて相互に能力を強化する未来社会基盤であり、同大学の暦本純一教授により提唱されたものだ。
両者の共同研究により、遠隔観光体験、遠隔教育、不動産の遠隔内見などのユースケースが期待できる「IoA仮想テレポーテーション」が開発され、2019年4月より企業向けにサービスを開始している。
「IoA仮想テレポーテーション」の技術を活用し、遠隔地に設置した分身ロボットやウェアラブルデバイスなどを操作することで、実際に現地にいるかのような体験ができる遠隔体験ソリューションが誕生した。
ロボットを操作し、絶景を眺める
今回の実験では、新宿住友ビル三角広場に設置されたイベント会場と東京の自然公園・高尾山を5Gでつなぐ(高尾山では4G回線)。ブースを訪れた人が山頂に設置した分身ロボットを操作することで高尾山の山頂を散策したり景色を望んだりできるようだ。
同実験を通じ、これまでは屋内が主流だった遠隔体験ソリューションの屋外での実用性と自然豊かな景観を遠隔で鑑賞する有用性を検証するとのこと。
なお、同実験に用いられる分身ロボットは、avatarin株式会社が提供するアバターロボット「newme(ニューミー)」。
「あたらしい生活様式 なるほど博」の様子は7日の10時からライブ配信されるとのこと(アーカイブ視聴は8日~)。
PR TIMES