リージョナルフィッシュの設立背景とは?
「タンパク質クライシス」という言葉を耳にしたことはあるだろうか。これは、将来的にタンパク質の需要が供給量を上回ってしまうことを指し、グローバルな課題のひとつとされる。この状況を受けて、各国では水産業に関する研究開発や設備投資も盛んに行われているという。一方、日本における水産業従事者人口は減少の一途をたどっており、国際的な競争力の維持が困難になっている。そのような課題を解決すべく、昨年4月に設立されたのがリージョナルフィッシュだ。同社は、超高速の品種改良とスマート養殖を組み合わせた「次世代水産養殖システム」の創出を目標に掲げる。
コア技術は「ゲノム編集育種」
リージョナルフィッシュのコア技術である「ゲノム編集育種」は、水産生物の品種改良を高速化する技術。従来の「選抜育種法」では、ランダムに起こる突然変異を待たなければならず、多大な時間と労力が必要になる。それに対して「ゲノム編集育種」では狙った変異を起こせるため、品種改良にかかる時間が短縮できるとのこと。
リージョナルフィッシュはJSTからの支援を受け、「ゲノム編集育種」をはじめとした水産生物育種の実用化を図っていく。
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(文・早川あさひ)