Magic Cubeは12種類の電気工学モジュールを備え、子どもが課題を順番に解いていくことで、課題解決や電気工学に自然と興味を持つように設計されている。
生徒は、ロボットからソーラーカー、スマートグリッドから顕微鏡までの仕組みを理解していく。また、実際に計算したりプログラムを組んだり、電子部品をいじったりすることでその楽しさを知ることになる。
テストや演習で停電シナリオを解消していく
はじめに、「Elektron」と呼ばれる架空の世界で停電が発生するシナリオが映像で紹介されて、生徒は停電を順番に解消していくことに。問題を解いたり、ディスカッションに参加したり、実践的な演習を行ったりするようだ。問題には電子回路や発送電システムに関するものなんかが含まれているようで、1つの課題を解決するとMagic Cubeのパネルが1枚点灯する。すべての課題が解決できれば、Magic Cube全体が光ってオープンする仕掛けが用意されているようだ。
Magic Cubeがどんなものなのかの予告編は、短いYouTube動画で確認できる。
気候変動やデジタル化に取り組む人材育成に
生徒は、スマートグリッドで市民にエネルギーを供給し、工場の仕分けプロセスをプログラムし、コンピューターシステムとロボットを使って橋を建設する。この教育リソースは、気候変動やデジタル化といった課題に取り組む将来の人材を育ていることを目的として開発されたもの。
Magic Cubeの対象年齢は12~15歳となっていて、最大24人のグループで使用できる。2021年2月からスイスの学校などで利用可能になる予定だ。
参照元:Magic Cube: bringing electrical engineering to life/ ETH Zurich