米国と中国におけるAI開発の状況を比較
多くのメディアが取り上げたことにより、米国と中国の対立は今や誰もが知るところとなった。三井住友DSアセットマネジメントはこれまで、「5G通信」や「自動運転」などのテーマで両国の状況を比較。そして今回のレポートは、「人工知能(AI)」に焦点を当てたものとなっている。そのレポートによると、米国では企業がAI開発の中心を担っているとのこと。企業の例として、GoogleやAmazonなどが挙げられている。対して中国では政府が推進役を担い、企業は主として実行役に回っているようだ。
今後のカギとなるのは、中国の規制緩和?
現在、AIの基礎研究における米国と中国の差は大きくないとされる。顔認証をはじめとしたAIシステム開発では、中国が米国をリードしているという見方が一般的だ。その一方、デジタル化やクラウド化などに関しては、逆に中国が⽶国に差をつけられているという。中国では安全保障上の理由で規制がかかる分野もあり、今後の開発の大きな足かせとなる可能性がある。三井住友DSアセットマネジメントは、中国の規制緩和が競争上のポイントになると分析している。
PR TIMES
(文・早川あさひ)