Microsoftは2018年にLobeを買収し、同ツールをブラッシュアップしてきた。今では、誰でも簡単に機械学習モデルがトレーニングできるように…とのコンセプトを体現したものになっている。
写真をインポートすれば自動でトレーニング
LobeのWebサイトに掲載の紹介動画を観れば、このツールのシンプルな使い勝手が認識できるだろう。ナビゲーターがPCのWebカメラで水を飲む写真を複数通り撮影。同じく水を飲んでいないシーンを撮影すると、トレーニングが自動で行われる。ラベルを調整して、Webカメラの前で水を飲むと「水を飲む」動作が検出できるように。また、モデルの修正も簡単にできるようだ。
紹介動画ではコップを顔の前に持ってきた際、モデルが誤ってラベル付け。ボタンを押すだけでこれが修正された。作成されたモデルは、独自のヘルスケアトラッキングアプリに統合することもできる。
モデルはエキスポートして実用的なアプリに
さまざまなモデルが作成できて、例えばMicrosoftが主催したハッカソンでは、ミツバチが巣箱に飛び込んだときの写真と、ハチ、ハサミムシ、オオスズメバチといった侵入者の写真を用いて、養蜂主に通報する機械学習モデルが登場した。機械学習モデルは、巣箱の入り口に設置したRaspberry Piデバイスで実行されている。ほかにもたくさんの例がWebページ上で紹介されている。
Lobeは専門知識を持たないユーザーが、手軽に機械学習を試すのに最適で、同ツールを用いて作成された実用的なモデルがどんどん登場しそうだ。
参照元:From beekeepers to ocean mappers, Lobe aims to make it easy for anyone to train machine learning models/ Microsoft The AI Blog