すでにプロトタイプを仕上げていて、初の製品「Serial 1」を来春にも発売する予定だ。
状況打開策として
100年以上の社歴を誇る同社はこれまで数々の名車を生み出してきたが、二輪愛好家の人口が減り、また往年のファンが歳をとっていることも相まって、二輪市場の縮小という現実に直面している。そうした状況を打開しようと、近年は電動バイク「Livewire」を開発・発売するなど、消費者のニーズ取り込みを模索してきた。その動きをさらに加速させようと、今回自転車マーケットに参入した。
近年、地球温暖化などで消費者の環境意識が高まり脱化石燃料の動きがあること、また新型コロナウイルスパンデミックにより自転車の需要が高まっていることが背景にある。
がっしりデザイン
新会社の名称Serial 1 Cycle Companyは、ハーレーダビッドソンの最古のオートバイのニックネーム「Serial Number One」から取っているという。初の製品「Serial 1」について、同社は詳細を明らかにしなかったが、公開された写真をみると、ファットタイヤ、そしてやや太めのフレームと全体的にがっしりとした印象だ。
モーターは中央に位置し、ベルトドライブ、ディスクブレーキを搭載している。バッテリーはフレームに内蔵されている模様だ。
来年3月発売予定とのことで、どんなものになるか興味がある人は同社が公開したこちらのビデオでプロトタイプを垣間見ることができる。
Serial 1 Cycle Company
(文・Mizoguchi)