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久留米大学の研究チームが親子の心の診療を支えるアプリ開発

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久留米大学医学部小児科学講座の永光信一郎准教授と精神科の医師らによるグループは、久留米工業高等専門学校と共同で、親子の心の診療を支える親子向けアプリ「親子の心のHEROES」を開発したことを発表した。

親や子どもの悩みをサポート

現代の社会では、いじめを受けて誰にも相談できない子、学校に行きたくても行けない子などさまざまな事情や悩みを抱えている子ども達が存在する。しかし、それぞれの悩みについて、「誰かに相談したい、だけど、誰に相談していいのかわからない、どこに相談したらいいのかわからない」という子どもたちも多く、子どもも親も戸惑っているのが現状。

そんな背景を受け、小児科、精神科の医師、高校生の声を取り入れながら、親子の心を助けることを目的としたアプリ「親子の心のHEROES」が開発に至ったという。

ストーリーのシナリオから

親子の心を支援してくれる存在として医者以外にも看護師、保健師、心理士、助産師、ソーシャルワーカー、養護教諭などが挙げられる。しかし、実際にはたくさんのサポートしてくれる人の存在やどのように頼れば良いかは、悩んでいる当事者らには知られていない。同アプリでは、実際に悩みを抱えている状態にある時、どこに行けばいいのか、どんなことをしてもらえるのか、どのように解決しているのかを教えることを目的としている。

アプリの中では、心の診療のストーリー「いじめ」「不登校」「無理なダイエット」「ゲーム依存」「虐待」など、さまざまなシナリオを読み解きながら、相談相手となるヒーロー(職種:小児科医、産婦人科医、精神科医、心理士、看護師、保健師、助産師、保育士、担任教師、養護教諭、スクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラー、精神保健福祉士、メディカルソーシャルワーカー)の情報を楽しく知ることができる仕組みになっている。

心のケアを目的としたアプリはさまざまな大学が研究や開発を進めている。例えば、早稲田大学人間科学学術院の熊野宏昭研究室は、株式会社Hakaliと共同で心のセルフケアを気軽に行えるスマートフォンアプリ「Awarefy」をリリース。感情を「見える化」してセルフケア行うことを目的としており、チャットボットが自身の気持ちの整理や振り返り活動を支援し、ココロとカラダの推移を定期的にモニタリングすることを可能とした。

久留米大学

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