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慶応大、各種証明書をスマホアプリに発行する次世代ID基盤の実証実験を開始

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慶應義塾インフォメーションテクノロジーセンターと慶應義塾大学SFC研究所ブロックチェーン・ラボは、企業5社と共同で、在学証明書や卒業見込証明書などをスマートフォンアプリへ発行する、次世代デジタルアイデンティティ基盤(ID基盤)の実証実験をマイクロソフト コーポレーションと連携して開始する。

2020年9月より、同実験で活用する試験版ID基盤のトライアルを実施し、2020年10月~2021年2月の期間で実証実験に向けたID基盤の開発を行い、2021年3月に一部シナリオで実証実験が開始される見込みだ。

なお、同実験に共同参画しているのは、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社、Japan Digital Design株式会社、株式会社ジェーシービー、西日本電信電話株式会社、BlockBase株式会社の5社。

開発フェーズに突入!

新型コロナウイルスの影響で、大学においてもオンライン化が進んでいる。そのなかで構築が急がれているのが窓口での各種手続きをオンラインで完結できる仕組み。

このたび実証実験を開始するID基盤は、窓口で身分証明書の提示や書面による諸手続きを行わずに、オンラインで各種証明書の入手手続きを行い、スマートフォンアプリに発行するというシステムだ。

先述の通り同システムは試験版のトライアルを経て、開発段階へと入った。このフェーズでは、機能や標準化などの検証を行うという。

同システムには、汎用化されたデジタル証明書技術Verifiable Credentials(VC)と、特定の企業・組織に依存しない分散型モデルで永続性のある識別子を表現するDecentralized Identifiers(DID)を活用する。これにより、名前、住所、年齢などの各種属性にくわえ、卒業証明書、研修修了証などの各種証明データをオンラインで確実に検証することが可能となるようだ。

各方面との連携を視野に

今回のフェーズでは、就職活動中の学生に対し発行したスマートフォンアプリでの卒業見込証明を採用企業に提供するといった民間企業との連携や、転校や編入に伴う地域・国をまたいだ大学間の情報連携も視野に開発が進められるとのこと。

上記のような連携機能を実装することで、国際的な標準仕様への適合と相互運用が可能となり、オンライン授業での本人確認や取得単位についての大学間の情報連携が円滑になるものと期待されている。

なお、将来的には、オンラインショッピングなどの決済システムや通学定期などの商用システムとも連携し、デジタル学生証が学生割引チケットなどを発行する際の身分証明として提示できるようにしたいとのことだ。

PR TIMES

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