食品の売り手と買い手をつなげる
コロナ禍によって混雑した店舗での買い物や外食が敬遠される中、オンラインを介した宅配サービスが伸びている。GrubMarketは近隣の農場から新鮮な食べ物を消費者へ届けるサービスを開発。B2Cサービスに加え、レシピや食材をセットとして届けるミールキット企業や小売店舗に対するB2Bサービスを展開しているのが特徴だ。
7000以上の品種が対象であり、ベジタリアンやグルテンフリーのメニューも備えている。アプリでの簡単な手続きで、健康を維持できる点を訴求する。
GrubMarketは、食品業界のSaaSプラットフォームとして、在庫や価格の管理、あるいはCRM(顧客関係管理)といった機能で構成されている。
資金調達により開発や買収を加速
2014年に米国で創業されたGrubMarketは、既に黒字化を達成したとされる。2020年10月に6000万ドルを調達したが、この資金はさらなる開発や企業買収に用いられる計画だ。同社の創業者Mike Xu氏は、株式市場の状況を鑑みながらIPO(新規株式公開)を目指す方針を述べた。将来的には、1000億ドル規模の年間売り上げを目指している。
食品宅配業界は厳しい競争があり、UberやAmazonがしのぎを削ってきた。食品の作り手と買い手をつなげる、B2CとB2Bの双方に対応したユニークなプラットフォームとして、GrubMarketには今後の発展が期待される。
GrubMarket