半球状の形をしていて、はっきりと割れ目が入っているデザイン。左右に引いてその割れ目を拡大させるとライトが現れ、さらに広げるとスピーカーとして使えるというものだ。
殻を割って起動
クリエイターは日本の「金継ぎ」に触発されてこのデザインを思いついたのだと言う。金継ぎは割れたり欠けたりした器を漆で接着し、その部分を金装飾する歴史ある技法だ。Tenoの場合、左右に引っ張って”殻を割る“と、まずライトがオンになって現れる。そして殻をさらに左右に引くとワイヤレススピーカー機能が起動する。
ライトは明るさ250ルーメンのLEDで、明るさ温度は2700K。一方、スピーカーとしては45ミリのフルレンジドライバー1基と、パッシブラジエーター1基を搭載。周波数帯域は40〜2万Hzだ。
Tenoは2800mAhのバッテリーも内蔵しているのでコードレスでも使え、部屋を移動するときなどに便利そうだ。また、Teno2基をペアリングすればワイヤレスサウンドを楽しめる。
全てタッチ操作
操作がいたって直感的なものになっているのもTenoの特徴。ボタン類などはなく、埋め込まれたセンサーの表面をタッチしたりスライドしたりして操作を行う。たとえば、上部表面部分をタッチすると明るさを4段階で調整できる。また側面のカーブ部分で指をスライドさせると音量を調整できるなど、かなり直感的なコントロールとなる。
Kickstarterで資金調達を展開中のTenoは、記事執筆時点で240ドル(約2万5000円)〜の出資で入手できる。このデザインに魅せられた人は少なくないようで、すでに目標額は達成。出資は11月19日まで受け付け、来年5月にも発送が始まる見込みだ。
Teno/Kickstarter