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東工大発「aiwell」×東大発「イノカ」、海の環境保全に挑む!

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東工大発ベンチャーのaiwell株式会社と東大発ベンチャーの株式会社イノカがタッグを組む。目指すはSDGsの目標14「海の豊さを守ろう」の達成。今後は、両社の持つ知見をかけあわせ、海洋環境を保護するための共同事業に取り組んでいくようだ。

ちなみに、Techable(テッカブル)では以前、aiwellが共同研究中の未病を発見する「AIプロテオミクス」について紹介した。また、イノカ代表の高倉葉太氏にメールインタビューを行い、生態系を理解し再現する「環境移送技術」の開発理由などを伺っているので併せて読んでみてほしい。

未病をみつけるaiwellの技術

aiwellは、2018年10月より東工大 林宣宏研究室とともに「AIプロテオミクス」の共同研究に着手。2019年4月に東工大 大岡山キャンパス内に「東京工業大学・aiwell AIプロテオミクス協働研究拠点」を開設し、同年12月には東工大発ベンチャー認定企業となった。

「AIプロテオミクス」とは、二次元電気泳動法(タンパク質の分離方法のひとつ)から画像化した血中タンパク質のデータをAIで解析し病気や怪我の一歩手前の状態を発見する技術だ。微量な検体でも分析できることと、より多くの検体を扱えることが画期的なポイントのひとつ。

研究開始から1ヶ月後の2018年11月には、わずか3滴の血液で30項目の精密検査を可能にする微量採血キット「アイウェルケア」の発売を開始した。その後2019年2月には、発注者が検査項目を選択でき、コストを抑えられるようになっている。

「AIプロテオミクス」は、人間以外の動物や植物などにも幅広く応用が可能なため、SDGs達成のための技術のひとつとして期待されているという。

東京でも沖縄の海が再現可能!?

一方イノカは、ある水域の生態系を水槽のような閉鎖環境に再現する「環境移送技術」の研究開発と社会実装を推進中。2020年5月には、IoTを駆使し、沖縄の久米島付近の海面水温を再現した完全閉鎖環境内の実験でサンゴの人工抱卵に成功している。

「環境移送技術」が実装されれば、謎に満ちた生態系への理解を深められるとともに、破壊が進んでいる海域への直接的な治療が施せる可能性があるという。

共同プロジェクト開始!

aiwellのタンパク質解析技術と、イノカの海洋環境に関する知見をかけあわせ、主に3つのプロジェクトを進めていくようだ。

まずは、健康なサンゴに含まれるタンパク質を解析し、サンゴの生態系を解明すること。

サンゴが水質のよい海でのみ生息するという特性から、イノカが保有する健康なサンゴの状態をモニタリングすることで海の生態系の保護へとつなげようというのだ。

次に、海水中に含まれる魚などの排せつ物や微生物の死骸などの物質をプロテオミクスで解析し、「生物にとって住みやすい海の環境」の定義を明らかにすること。

これは、高倉氏の「仮に海洋をひとつの生き物として捉えたとき、海水は人にとっての血液にあたるのではないか。」という発想からヒントを得ているらしい。

そして、これらの解析結果をもとに、汚染や破壊が進む海洋環境の改善やサンゴ礁の保全に取り組む構えだ。

将来的には、海洋汚染を引き起こす可能性のある企業などに海洋環境を守る仕組みづくりを共有していきたいとしている。

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