対象となったのは、過去6か月間にオンラインで製品やサービスを評価した消費者と、購入時に没入型技術を活用した消費者だ。
没入型技術とはARやVR、3Dコンテンツ、360度動画といった技術のことで、主要な消費者向けブランドの64%が同技術への投資を開始している。Eコマースのデジタル化が進むなか、消費者の意識はいかに……?
信頼感や印象に影響アリ!
新型コロナウイルスの影響でEコマースは飛躍的に成長した。そんななか、「実物に触れられない」というEコマースの課題を解決すべく導入されているのが没入型技術だ。実際に触れることはできないが、製品を立体的に見たり、自分の部屋にARで表示したりと消費者の購入体験を一新した技術といえるだろう。先述の通り、半数以上の主要ブランドが同技術を取り入れているわけだが、消費者の反応はどうだろうか?
同調査によると、没入型の購入体験によってオンラインショッピングに対する消費者の信頼感は4%向上することが判明した。また、47%の消費者が「没入型技術によって製品とのつながりをより感じ取ることができる」と回答。
そのほか、同技術を活用しているブランドのほうが鮮明に記憶に残りやすいという消費者が48%(日本は40%)、同技術を活用するブランドから購入したいという消費者が61%(日本は42%)となるなど、没入型技術に対するポジティブな結果が得られたとのこと。
マネタイズのヒント
ここまでで、半数ほどの消費者が没入型の購入体験にポジティブであることはわかったが、これをどのように企業の成長につなげていくのだろうか?同調査のなかにヒントとなりそうな回答がある。
例えば、「カスタマイズなど自分好みのサービスを受けられるのであれば、追加料金を支払う」という回答(47%)。同技術ならではのサービスを構築することでマネタイズが可能となるのではないだろうか。
また、自動車や高級品などの高額商品をオンラインで購入することにも前向きであることがわかっており、同技術を活用することで、信頼感を得たうえで利益をのばせるチャンスがありそうだ。
同社のマネージング・ディレクターであるロリ・ダボフ氏は「没入型技術の普及によって、オンラインショッピングの規模を拡大させるチャンスが来ていることをブランドは理解すべきです」とコメントしている。
今後のEコマースにおいて、AR、VR、3Dなどの没入型技術は必要不可欠なものとなっていくのかもしれない。
PR TIMES