仕事や生活に支障を来たすため、二日酔いは避けたいところだが、万一なってしまったときには、New Yorkでスタートした「The IV Doctor」のようなサービスがあると心強そうである。
二日酔いなどで苦しんでいる患者のところに、直接、医師が訪問してケアをしてくれるというものだ。二日酔いのユーザーがすることは、「The IV Doctor」のWebサイトにアクセスして治療の予約を入れるだけ。ひどく飲むことが予想されるときは、あらかじめ予約を入れておくのもよいだろう。
ユーザーが予約した時間になると、医師が自宅やオフィス、ホテルの部屋など、ユーザーが指定した場所に実際にやって来る。患者を診察し、症状の程度に応じて、治療用のパッケージドリンクを処方する。
このドリンクには、塩化ナトリウム カリウム、制吐剤などが含まれており、ミネラルを補給して、患者の症状を緩和、向上させる効果がある。場合によっては、体を活性化させるビタミンB12や、痛みを和らげる抗炎症剤を追加することもある。
「The IV Doctor」で用いられる治療法は、病院の救急処置室で実際におこなわれている手法に基づいている。また、所属しているスタッフは、医療のプロフェッショナルとしてきちんと認定を受けている医療者なので安心だ。二日酔いだけでなく、自宅から出て通院するのが困難なインフルエンザや食中毒などの症状の場合にも、サービスを活用できるだろう。
ただし、サービスの利用には、30分で199~249ドルの料金がかかるという。医療の専門者を、自宅に専属で呼んでサービスを提供してもらうということには、やはり相応のコストが必要になるようだ。とはいえ、「今日は絶対に乗り気らなければならない」というようなときや、責任ある仕事を遂行している人にとって、体調はお金には代えられないだろう。
The IV Doctor