製造現場の作業員に焦点
労働環境の改善を掲げるスタートアップのアルケリス社は、電気不要のアシストスーツ「アルケリス」で医療従事者のパフォーマンス向上に務めてきた。同社は、長時間の立ち作業が多い製造現場に注目。サンコロナ小田、大和ハウス工業と連携し、作業員の疲労を軽減する新たなアシストスーツを開発した。アルケリスは「歩ける椅子」をコンセプトに開発された装着器具。使用者の体重を分散することにより、立ち仕事の負担を抑えられるのが特徴だ。
新たに開発されたアルケリスFXも同様の機能を有しており、中腰姿勢になると一定の角度で膝を固定し、椅子に座っているような状態を再現する。
軽量化で移動しやすくなった
アルケリスFXの開発にあたっては、既存製品をベースに材質の改良が行われた。サンコロナ小田が開発した炭素繊維複合材料を採用し、重量を従来の片足約3.2kgから約40%軽量化。移動を伴う工場内の作業にも適応している。アルケリスFXの実証実験は、大和ハウス工業の工場にて行われた。結果を踏まえ、同社の全国9工場に計37台を導入し実際の運用を行う。2021年1月には一般向けの発売も予定されており、3年間で合計1,460台の導入を目指している。
PR TIMES