スマートフォン接続型の眼科診療機器を活用
2017年4月に設立されたMITASのミッションは、「医療が届かないところに医療を届ける」というもの。同社は眼科遠隔診療サービスの提供を通じて、眼科診療が受けづらい国や地域に住む人々をサポートしている。MITASの眼科遠隔診療サービスでは、スマートフォン接続型の眼科診療機器「MS1」を活用。この機器を使えば、診察に必要な眼球の画像を誰でも簡単に撮影できる。撮影画像や患者データは、専用アプリケーション経由で遠隔地の眼科医へ届く。その後、眼科医からのアドバイスをリモートで受けられるという流れだ。
さまざまな場所で導入されているサービス
MITASはこれまで主に、眼科医療に課題を抱える新興国で活動を行ってきた。昨年10月からは、モンゴル国立医科大学などによる支援のもと、モンゴル西部で眼科遠隔診療サービスを導入。同サービスを介して月100件以上の診療が行われ、緑内障発作による失明を未然に防いだケースもあったという。また、カンボジアの首都プノンペンにある外資系総合病院にて、MITASの眼科遠隔診療サービスが採択。今年1月から運用が始まっている。
MITASは、遠隔診療に関する規制緩和などを受け、日本国内向けの事業も開始した。同社の今後の取り組みには要注目だ。
PR TIMES
(文・早川あさひ)