今回、凸版印刷株式会社の発表により、同実験の内容が見えてきた。
「エデュテイメント」を体験しよう!
まずは、「EXPOオートライド&ガイド」について簡単に説明しよう。同実験は、自動運転車両を用いて万博記念公園の魅力を引き出すとともに、2025年大阪・関西万博での自動運転車両の実装を視野に入れたものだ。実施期間は2020年10月23日~11月16日の金、土、日、月の予定。
走行ルートは、日英中韓の多言語対応型アバターがガイドを務める「日本庭園ルート」(10/30~11/2と11/06~11/09実施)と、1970年万博のパビリオン跡地を対話型アバターが案内する「パビリオンルート」(10/23~26と11/13~16実施)の2種類だ。
BOLDLY株式会社が提供する仏製の自動運転車両「NAVYA ARMA」にパナソニックが開発中の透明ディスプレイを搭載し、乗客は移動中、対話型アバターや多言語対応型アバターのガイダンスで学びながら楽しめる「エデュテイメント(エデュケーション+エンターテイメント)」を体験できるという。
乗車時間は約20分~30分で、乗車のための整理券は当日配布予定とのこと。
「小石川 彩」と巡るパビリオン跡地
このたび凸版印刷株式会社とTIS株式会社は、遠隔コミュニケーションサービス「TeleAttend(テレアテンド)」を活用し、凸版印刷のオリジナルバーチャルキャラクター「小石川 彩」をパナソニックの透明ディスプレイに登場させ、遠隔操作によるインタラクティブなガイドサービスを提供すると発表した。なお、「小石川 彩」は「パビリオンルート」のみの起用。1970年万博のパビリオン跡地をめぐりながら、2025年万博の未来も垣間見られるようなガイドを展開するとのこと。
これまでの「TeleAttend」の活用シーンは、屋内での遠隔コミュニケーションが多かったという。例えば、観光案内では、ARを活用して観光客の目の前にキャラクターを登場させる一方で、ガイド側はVRにより再現されたバーチャル空間で施設内の状況を把握し、遠隔地から案内を行うといった具合だ。
しかし今回の実験では、新たに位置情報連携機能を追加し、屋外での遠隔コミュニケーションへの対応を実現するという。
今後両社は、2025年大阪・関西万博やIRでのバーチャルな観光体験の実装を目指すとともに、工場見学の案内、ショールーム、教育などさまざまな領域でXRを活用したサービス提供を行っていきたいとしている。
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