学生の情報へのアクセスのサポート
同アプリは、学生の利便性向上に加え、窓口来訪者数を抑制することによる学生の密集回避および業務の効率化を目指して導入が決定されたもの。大学から学生へのさまざまな連絡は、日常的に学生ポータルサイトを通じて行われているが、日々多くの情報発信がされるため、個々の学生にとって必要な情報が埋もれてしまう可能性があることが懸念されていた。また、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、学生一人ひとりと直接会話をすることが難しいなどの背景も受け、学生が本当に必要としている情報を得ることができるようにと、学生の環境整備を目的としてAIチャットボットを導入に至ったという。
言葉のゆらぎに対応
「Ferris Chat」は株式会社DTS WESTが開発したAI FAQ ソリューション「kotosora」を同校向けにカスタマイズしたもので、言葉のゆらぎ(日本語のさまざまな言い回し)に対応していたり、よくある質問がサジェスト表示されるなどの特徴を持つ。同チャットボットの導入によって、窓口業務の効率化や、全体的な業務の効率化が期待されている。今後は「Ferris Chat」に入力のあったキーワードとその回答を分析し、学生からのヒアリングを実施。より学生が知りたい情報にアクセスできるよう整備を進めながら、効果検証を行っていく予定とのこと。
学校法人近畿大学もSlackと連携した自動会話プログラム「バーチャル・ティーチングアシスタント for Slack(バーチャルTA for Slack)」を導入することを9月に発表。授業に関する質問を学生がSlack上で投稿すると、対話型AIが自動的に回答してくれるもので、オンライン授業を受ける学生の学習サポートや教員の負担軽減を図ることを目的としている。
今後も各大学でチャットボット形式のサポート体制は広まっていくことが予想される。
フェリス女学院大学