今後数週間かけて利用対象者を拡大し、希望者はアプリから無人車両の配車を依頼できるようになる。
アプリで配車依頼
Googleの親会社Alphabet傘下のWaymoは、ここ数年段階的に自動運転を試験展開してきた。セーフティードライバーが乗り込んで公道上を試験し、また試験の範囲を徐々に拡大してきた。最近では、アーリーライダープログラムに登録した一部のテスターに、無人自動運転車による乗車サービス「Waymo One」を提供していて、このサービスの利用対象者を拡大する。差し当たって、まずはすでに登録済みのメンバーが友達や家族を乗車に誘えるようにする。
そして、Waymo Oneはこれまで新規登録を受け付けていなかったが、関心のある人がアプリを通じて利用できるようになる。つまり広く一般に提供する。
サービスエリア拡大も
また、サービス提供エリア拡大も視野に入れているようだ。同社は現在、フェニックス郊外のテンペやメサを含む100平方マイル(約260キロ平方メートル)で配車サービスを提供しているが、無人自動運転車を使った配車はその半分のエリアに限定されている。広範囲で無人自動運転車の配車サービスが使えるようになれば、地元の人にとって同サービスがより身近なものになることは間違いないだろう。
特に現在は新型コロナウイルス感染症という特殊な事情で、多くの人が他人との接触を可能な限り回避する必要があり、ドライバーのいない車両の利用を希望する人は多いかもしれない。
フェニックスでの展開が順調にいけば、アリゾナ以外の州での提供も見えてくるはずだ。
Waymo
(文・Mizoguchi)