株式会社Marine X（以下、Marine X）は、進化するAIクルーザー「X40 Concept」を発表。同クルーザーは、独自開発の安全航行アシストシステム「ポラリス」を搭載しており、将来的な自律航行の実現を目指す。

スタートアップが手がける新時代のクルーザー

Marine Xは、マリンレジャーの体験をアップデートするために設立されたスタートアップ。最新テクノロジーの活用により、水上モビリティの安全性や快適性を高めることをミッションとしている。

今回のX40 Conceptは、「都市部のクルーズにおける水上モビリティの進化」をテーマに開発された。本体のデザインはロボットクリエイターの高橋智隆氏が担当。都市部の低い橋をくぐるために高さを抑えるなど、さまざまな工夫がなされている。YouTubeでは約2分30秒のコンセプトムービーも公開中。興味を持った方は要チェックだ。

安全な航行を強力にサポート

X40 Conceptに搭載されているポラリスは、小型船舶の安全な航行をサポートするAI船舶制御システム。「北極星」を意味するその名前は、大航海時代に道しるべとしての役割を果たした北極星のように、船の未来を導いてほしいという願いを込めて付けられた。

ポラリスでは、360度をカバーできる画像認識AIカメラを用いて障害物を検知。また、段階的な機能拡充が見込まれており、将来的には自律航行システムへのアップグレードも視野に入れる。2023年の自律航行実現が目標とのことで、今後の進化に期待したい。

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（文・早川あさひ）