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トヨタと日野が北米向けに燃料電池トラックを共同開発、2021年前半にデモ車両

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トヨタ自動車と日野自動車が、北米向けに燃料電池で走る大型トラック(クラス8)を開発し、北米マーケットに投入すると発表した。二酸化炭素排出などの環境問題に対応する。

両社はすでに日本で燃料電池トラックの開発を展開しているが、大型トラックの大きな市場である北米にも「環境に優しい」を武器に売り込む。

両社の技術を持ち寄り

トヨタは早くから燃料電池を手掛けてきた大手車メーカーの1社だ。これまでに燃料電池車の「ミライ」、燃料電池バスの「ソラ」を発売している。これらの開発で培った技術をトラックにも持ち込む。

一方の日野はトヨタ傘下のトラック専門メーカー。北米で現在販売するディーゼルエンジン搭載のXLシリーズが、今回共同開発する燃料電池トラックのベースになる。キャシーなどは従来のものを生かしつつ、ディーゼルの代わりに燃料電池を搭載する。

静かでパワフル

燃料電池トラックといえば、米国では新興メーカーNikolaが2016年に世界初の水素燃料電池トラック「One」を発表した。開発を進める一方で上場し、また大手車メーカーの米ゼネラルモーターズと提携するなど注目を集めた。ただ、つい最近は技術に関する詐欺疑惑が浮上している。

とはいえ、長距離輸送用の大型トラックが多く使用される北米では、企業の社会的責任として環境に優しいトラックに高い関心が寄せられていることには変化はなく、そうした需要をトヨタと日野はタグを組んで取り込みに行くことになる。

発表文の中でトヨタは「燃料電池トラックは静かでパワフルな一方、ガスを排出せず出るのは水だけ」「顧客、コミュニティにとってメリットのあるトラック」などとアピールしている。

両社は2021年前半にデモ車両を発表し、2024年までの量産を目指す。

Toyota

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