これにより、人材の採用やプロダクト・サービスの強化を図り、教育業界のDXを加速していく構えだ。
成果を出す学習プロセスを提供
まずは同社が提供する「Monoxer」について紹介しよう。同サービスは、生徒一人ひとりの成績向上を目指し、「憶える」ことを徹底的にサポートする学習支援SaaSだ。先生が憶えてほしいことを一覧で登録するだけで、AIが問題を自動生成するというもの。生徒はスマートフォンやタブレットのアプリで問題を閲覧できる。
また、生徒のレベルに合わせて問題の出題頻度や難易度を調整できるのも特徴。一人ひとりの得意、苦手、忘却速度を測定し、憶えるまで何度でも出題するという。
さらに、「学習計画機能」を活用すれば、個人に最適化された学習スケジュールを表示し、無理なく効率的に学習を進められるようだ。
そして、リアルタイムで学習履歴を解析し、生徒の習熟度を可視化するため「ただ、やっただけの学習」ではなく、データに基づいた「しっかりと身につく学習」をサポートすることが可能となる。
このような機能で、生徒の学力向上と先生の業務負担軽減を目指し、学習プロセス全体をデジタル化するのが「Monoxer」だ。
学習プラットフォーム構想も前進
ウィズコロナ時代の今、学校・塾に限らず教育領域全般でDXの必要性が認識されているという。実際に、同サービスを導入している教育機関は2020年4月以降10倍(前年同月比)、7月には導入教室数が2,500教室を突破した。それでも同社は、教育領域におけるDXはまだ不十分と認識しており、より一層のDX推進に向け資金調達を実施した。
今回の資金は、人材採用強化のほか同社が取り組む学習プラットフォーム構想への投資に充てられるとのこと。同社の目指す学習プラットフォームは、教材会社や出版社とのアライアンス締結により実績のある紙教材のデジタル版を「Monoxer」上で購入・利用できるマーケットプレイス機能を第1弾としてリリースしている。
このたびの資金をもとに教育コンテンツプロバイダーとのアライアンスを推進していく見込みだ。マーケットプレイスの拡充により、「Monoxer」内で学校や塾のオリジナル教材と豊富なマーケットプレイスの教材の併用ができるようになる。結果、より効率的かつ効果的な学習が可能となると期待されているようだ。
PR TIMES