コネクテッドカーに適応できる同モデルは、“ほかの人の予測を予測する”という概念に基づいており、車両から送信されてきたデータを中央システムにて統合し、車両グループの加速、減速、停止を予測する。
道路上の車両データを統合してリアルタイムにリスクを計算
即座のブレーキアシストが必要なのは、目の前の障害物を検知してからのアクションが、人間の反射神経では間に合わないから。研究者が開発したシステムでは、進行方向の状況を把握しているため、最適なアクションを前もってドライバーに通知できる。高速道路などでは1人のドライバーの運転ミスが、周りのドライバーの事故につながる。不確実性の高い道路状況下において、いかに早く予兆を検知するかが重要となるだろう。
同システムでは、コントローラーが各車両からセンシングデータを収集し、これをもとにリアルタイムに道路上のリスクを計算する。
加速と減速を最小限に
データ駆動型の車両制御モデルは、すべてのドライバーに安全を提供するのみならず、高効率な交通状況を作り出す。コネクテッドした自動運転車でモデルを採用することで、一定の車間距離を維持しつつ渋滞を緩和したり、加速と減速を最小限にして省エネしたりが可能だ。
次のステップとして研究者は、実際にコネクテッドカー群を使用してモデルをテストすることを計画している。
参照元:Smart cruise control steers drivers toward better decisions/ News Wise