「IDEA counter」は、街のマーケティングおよび治安維持などを目的に開発されたもので、このたびは渋谷センター街(井ノ頭通り)に設置される予定だ。
なお「IDEA counter」は、2020年3月~5月に新宿三丁目モア4番街で、6月~8月には渋谷センター街入口で通行者調査の実証実験を行っている。また、3月18日~4月6日の期間に原宿・明治神宮前でも調査を実施し、新型コロナウイルスの影響を伝えるべくデータを公開した。
コスト90%カット!?
これまでの実証実験では通行者調査のみを行ってきたが、今回は防犯監視に関する検証も実施される見込みだ。
2020年10月上旬~12月末の期間、渋谷センター街のポップアップストア「81SPACE」と宇田川クランクSTに数台のAIカメラを設置し、通行量調査と防犯監視を行うという。
取得したデータから通行者の人数・性別・行動情報などを解析した可視化データをマーケティングに活用していく(個人情報は取得しない)。
また、同カメラはエッジAIカメラであり、治安を害する行動をリアルタイムに検知、スピーカーですぐさま抑止する音声を発することが可能となる。
街の活性化と治安維持という2つの効果が実証されれば、各地域の団体が実施してきた調査や防犯活動をAIカメラが担うことができ、人的リソースやコスト削減につながっていくだろう。なお、同社の見立てでは、調査コストや防犯コスト、画像確認時間を90%カットできるとのこと。
コンパクト仕様で工事も不要!
同AIカメラの大きな特徴として設置のしやすさが挙げられる。端末はセルラー方式の通信機能を有し、設置時の工事が不要なうえに、コンパクトかつ軽量な本体はわずかな空間にも設置できるという。設置後は給電するだけで稼働するため、スピーディーかつ低コストでの実装が可能なのだ。
また、AIプラットフォーム「IDEA」の画像認識技術を利用した高精度な解析AIモデルであることもポイントのひとつだろう。
ちなみに「IDEA」は、プログラミング不要で最適なAIモデルの検証・運用を効率化するプラットホームとして2019年9月にリリースされた。現在、「IDEA counter」のほかに、オリジナルのAIモデルを開発できる「IDEA generator」β版や、自動で画像補正する「IDEA scan」、画像の文字を自動でテキスト化する「IDEA ocr」などを展開中。
それぞれのソリューションには「キャッチセールス検知」や「ナンバープレート検知」、「ゴルフ姿勢推定」、「水位検出」など多くの機能を搭載しているようだ。
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