そんな中、医療関係者の中でも評価の高い人間ドックをピックアップし、受診内容の比較から予約まで一括でできるウェブサービス、『Caloo人間ドック』がリリースされているのをご存知だろうか?
人間ドックのクオリティにこだわり、日本で初めて人間ドックを実施した聖路加国際病院を始めとした高価格帯(7万円~40万円程度)のサービスを主に紹介している。
カルー株式会社の代表取締役、具志林太郎(ぐし りんたろう)氏に、話を聞いた。
Q、『Caloo人間ドック』のサービス開始に至ったきっかけを教えてください。
「もともと弊社ではユーザーが病院を評価できるという前提で病院口コミサイトCalooを運営しておりました。
ところが人間ドックは読影体制や画像の撮影体制など受診者には見えない裏側が非常に重要です。
そのため人間ドックをユーザーが評価することは極めて難しいと感じていました。そこで医療関係者の中でも評価の高い人間ドックをピックアップした人間ドック予約サイトの開設を思い立ちました。
結果としてしっかり丁寧に調べる人間ドックがピックアップされたためその分高価格帯の人間ドックが主になっています。」
Q、一般的には、会社負担の年に一度の健康診断や、市町村で行われる健康診断が普段の健康チェックの主流です。高価格帯の人間ドックに特化する理由は?
「Caloo人間ドックは健康診断だけでは満足されない、不安があるといった方へ人間ドックの最先端の情報と実際の予約まで提供することで受診へ繋げてもらえればと思っています。実際、親族に3大疾病と呼ばれるがん、脳の病気、心臓病の方が多い方は不安を抱えて生活しています。
そして、健康診断では日本人の大部分を占めるこれらの病気の早期発見は困難です。健康に不安がある方や病気のなるリスクの高い方に人間ドックというソリューションを提示することで不安を解消したり予防に役立てて頂きたいです。」
Q、医療関係者へのインタビューなど、ユーザー向けの情報も充実していますね。人間ドックを考えているユーザーの皆様にはどのようにこのサイトを使ってほしいですか?
「ユーザーの方が健康に対して抱えている不安は様々です。そのため様々な角度から多くの人間ドックに関わる医療関係者のインタビューを掲載しておりますのでぜひじっくりと呼んで頂きご自身に合った人間ドックを探して頂きたいです。」
Q、今後3年間で、どのような事業展開をして行く予定ですか?
「現在の掲載施設は都内の5施設のみですので、徐々に増やしていければと思っています。モバイルサイトは現在制作中で5月中にはオープン予定です。
長期的には日本だけではなく海外からも日本の人間ドックを受診して頂けるプラットフォームになればと考えています。」
最近は老後の海外ロングステイも増えており、アジアの富裕層も日本の高機能人間ドックに注目している。海外からサイトにアクセスし、日本で人間ドックを目当てに『医療旅行』をする患者も増えそうな予感だ。
(Writer: Saera Jin)