Cognoaは米スタンフォード大のDennis Wall助教授(小児・精神医学専門)らが開発した。背景にあるのは、症状が出るようになってから診断を受けるまでの“タイムラグ”をなくし、早期に適切なセラピーなどを受けてもらいたいという思いだ。
というのも、診断が遅れることで、セラピーや療育を受けるチャンスを逃すケースが往々にしてあるからだという。専門家によるセラピーや療育は、早期であればあるほど効果が高いとされる。
このCognoaは、まずは我が子がリスクを抱えていないかを両親が分析するためのツールで、リスクが高いとなった子どもの受診を促すのが目的だ。
使うには、サイトでまず子どもの行動に関する質問に答える。それから子どもの様子を撮影したビデオ(2分程度)もアップする。すると、Cognoaがデータを分析し、スコアでリスクを表示するという仕組みになっている。
開発段階ではスタンフォード大以外にもハーバード大やボストン子ども病院などで2万回にわたり試験運用され、生後13カ月から4歳児のリスク評価は90%超の精度だったという。
Wall助教授は「Cognoaはあくまでもリスク分析するだけで、最終診断ではない。『もしかして』と獏とした不安を抱えている親に活用してほしい」と話している。
Cognoa