健康や食事の管理に活用
同製品は、前腕に10秒当てるだけで食事で吸収した脂(にごり)を測定し、専用のスマホアプリで表示するというもの。これまでの採血検査ではわからなかった、食事の影響による「にごり」状態を見える化することで、脂をどれだけ吸収しているかがわかるようになるという。採血は必要なく腕に約10秒当てるだけで、にごりを計測することができるため、食前にチェックを行うことで食事選びなどに役立てることも。メタボ予防やダイエット中の方の食事管理に活用するなど、食べる前に測ることで、これまでできなかった新しい健康管理が可能になる。
見える化でより理解を深める
計測された値は専用のスマートフォンホアプリで管理。測定結果を「にごりレベル」で表示し、結果に対応したコメントが出るよう設計されている。1日に何度でも測定でき、食後の脂質代謝の動きもモニタリングでき、にごりの状態をレベル数として見える化してくれる。さらに、食事の内容を写真で残せる機能も実装されているので、食事とにごりのチェックを習慣にすることで、食事の影響についてより理解を深めることができるのではないだろうか。
CaLighDは、採血の必要がないデバイスだが、海外では家庭用の採血キットも注目をあつめており、ユーザが自分で採血できるキットを提供する遠隔医療企業のTassoは1,700万米ドルを調達したことを8月に発表。現在は、デバイスを腕に付け、ボタンを押し、タイマーを5分にセットするだけで毛細血管から必要な量の血液を採取しデバイス送付後に結果を受けとるという仕組みだというが、今後は採血中にモバイルアプリで問診をしたり患者に重要なデータを提供するなどのプランも計画しているという。
新型コロナウイルスの影響もあり、スマートヘルスケア市場は拡大の一途を辿っており、今後もどのような製品が登場していくのか注目していきたい。
にごりチェッカーCaLighD